休床保障で決算は黒字見込み!でもすっきりしなかった赤穂市民病院特別委員会

こんにちは 赤穂市議 山野たかしです。

委員会は先週末でしたが、今日はご贔屓にしている「橙」さんのライブ in 赤穂御崎 今井荘に行ってきました。朝からすごい雨でしたが夕方には上がって蒸し暑かったため、さすがに背中に汗かいている人多かったなぁ

今回は橙さんとブルキナファソの太鼓奏者ミロゴベノワ、山北のりひこ両氏の登場でした。
世界地図アプリでよくタイムアタックをしていた私にとってはブルキナファソという国がどこにあるかなんてお手の物ですが皆さんわかるでしょうか・・・アフリカのリズムに自然と体が動き出す感じでしたね♪

たしかテレ東系かな、こちらでは放送してませんが「YOUは何しに日本へ」へ出たこともあるそうで、調べたらありましたね。

今年の話ではないですか・・・(マクロビオティックsalon PINOさんより)
https://blog.goo.ne.jp/cafe_pino/e/8d3e10fcfcd62ba31d715e7e944ea45a

トークもおもしろく楽しい時間をすごせました♪

目次

赤穂市民病院のR5決算見込み

さて市民病院の委員会ですが、令和4年度の決算見込み額は約2.5億円の黒字です。しかしながら市から2.9億、休床保障で7.6億円くらい医業外収益として入っていますので実質の所は厳しいものといえます。

それでも私的に思うのは収益を上げる取組みの効果がでているのか以前と比べれば数字が上がっているのが分かります。患者さんさえ戻ってきてくれれば更なる期待ができるのではないかと思います。

おおまかにはそうした経営状況ですが、今回の委員会で問題になったのがこの数字
そもそも経営改善計画としては、R2年度を基準として毎年度の目標改善額を達成しながら本体の償却が終わるR9年度を目指そうというものです。基準となるR2は10億円の赤字です・・・

区分R3R4R5R6R7R8R9総額
改善目標額3554345195376096213075
R2との改善額61612841900
目標額との差616929▲1175
一般会計支援額260290300300300150150550

※赤線は予定額ですので総額の計算には入っていません。(単位は百万円です)
休床保障を改善額に入れたため笑ってしまう数字になっていますが、R4年度は9億円の目標達成です・・・3.5億円が達成目標額ですが、約13億円も改善してしまっているのです。めでたいことですが、これが今回引き金となったのです。

止まってしまった委員会

こんなシミュレーションには意味はない、実際の数字を当てはめながら持続可能な抜本的経営改善計画にすべきではないかとの意見がでたのです。数値が大幅改善しているので理解できます。私も今年の代表質問ではお金のあるうちに経営形態の検討をすべきと発言しましたので同じ考えといえると思います。

しかし、病院の担当としては繰り返し求められると答弁に窮して委員会が止まってしまいました。そもそも本体の償却が終わるR9を目指す計画で議会の了承を得ていますし、外部の検討委員会でもこの計画で議論をいただいているので今更変えろと言われても病院の判断だけでこれを答弁するのは難しいというのは理解できます。

妄想100% 本当にズルいのはこっちじゃないか

しかしながら私がズルいと思うのは、休床保障を改善額に加えるとR9年度を迎えることができると判断したとたんに一般会計から補助するのを市の幹部で決めたのではないかということです。

当然、市からそんな発言はどこにもありませんので私の妄想100%ですが、当たらずとも遠からずではないかと思います。市のシミュレーションを無視して、仮にR4の決算をR9まで繰り返せるとしましょう。

医業外収益が約7.6+2.9ですので10.5億が乗っかって2.5億のプラスですから8億円の赤字です。つまりR2が10億円の赤字ですから比較すると毎年2億円の改善額。R5の休床保障を1億として計算して表に入れると次のとおり。

区分R3R4R5R6R7R8R9総額
改善目標額3554345195376096213075
R2との改善額6161284152915951576138911304200
目標額との差6169291095107610397805091125
一般会計支援額2602903003003001501501750

市のようにR3の額を足すと11億円余って目標達成です。

途中で大きな出費があるかもしれませんし、こんな単純な計算ではないとは思います。でももっと単純に考えれば一般会計からの支援R5からの12億円を現在の目標額から足らずの▲1175に足すだけで改善目標額の30億円に達することができます。

つまりあとはR2の額をそれ程改善しなくても現状維持+αさえできればよいわけです。

妄想100% 次の問題は財源をどうするか

数字合わせは行政の最も得意とするところなので、実施計画にこの数字を上げた時点で経営形態を変えるつもりもありませんし、先送りでR9を迎えることも既定路線ではないかと思います。

しかし次の問題は、この一般会計支援金を生み出さなくてはいけません。ここで更なる問題があります、過去に市長は病院を支援するために事業を削ったりしないと発言していることです。

ブログ書いていると過去の気になる発言とかが書いてますので議事録を確認しなくても間違いありません。というか、私はすでに忘れてましたけど、行政の方は矛盾しないように覚えているのでしょうね。

今回の委員会でも、他の方から病院への繰出しが今年の予算でも事業を削ってる原因だろうと発言の中で出てくるように、誰が見てもそれはそうとしか思えません。でも実際は事業を削ったり、上下水道料金に跳ね返ったとしても、なんだかんだと理由を付けて病院がどうしたとは絶対に言わないのはこれでしょう。

(まぁ単に責められたくないだけかもしれませんが・・・市長の独断です!というと意見しやすいですが、まちづくりがとか、審議会がとか理由を付けて「専門家や市民の方も納得してそう言っていますよ」と言われると議会も意見しにくいですし・・・)

2022 6月の記事ですが、この時点で私でも「もう計画は達成してるじゃん」と改善額に休床保障を入れることが決まった時点で言ってますもんね。

そういえば前副市長も「抜本的な経営改善を」とか委員会でおっしゃってましたね。

今更何言ってんだとか私は書いてますが、副市長の立場でも自分の思うことができなかったのでしょうか・・・こうして振り返りながら考察してみると、結局誰に振り回されているのか見えてきた気がしますね。

まとめると、病院もその当事者であり、そこに答弁を求めてもどうにもならないというのだけは間違いなさそうです。

しかし経営改善の数値にこだわるのもよいですが、私的には経営改善のために本当に目指して欲しいのは前の記事にも書いてありますが、違う言い方にすれば病院が自ら掲げている「恕」を徹底することではないかというところですね。

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

赤穂市議会議員( 1974生) 山野商店・不動産営業・行政書士となんでも屋さんです。
よくわからないながらにネットを駆使し情報発信と意見集約に励んでいます!!

目次