最後の線引きは数値化するとの答弁、赤穂市民病院なんとか頑張って欲しいですね


こんにちは 赤穂市議 山野たかしです。

外部委員による経営検討委員会の報告書がでましたので、議員全員による協議会が開かれました。
「言葉は悪いですけど、病院の計画にはさんざん騙されてきた」こうした言葉もでましたが、あれができたら、こーなれば、など2期構想を含めクリアできなかった”たられば”の改善計画を議会は見てきました。その結果はご承知のとおり、経営再建どころか更なる多額の負債を抱える事態となりました。

昨年に資金不足比率10%を超えたことで市はやっと経営形態変更を含めた抜本的な経営の見直しに着手するとして外部委員による検討をしたわけです。

市民の方からも市民病院が無くなるのではないかと不安の声を聞きますが、これは議会も同じ。今度こそやっと抜本的な経営の見直しに着手するんだと誰もが期待することとなりました。ところが、いつもと変わらぬ報告書の内容に厳しい声が上がるのは当然であると思います。

目次
・削減額は実行性のあるもののはず
・これで最後のはず
・他に気になったこと

 


・削減額は実行性のあるもののはず

私は報告書については前回の記事に書いたように歪んだ解釈をしていますが、少なくとも削減の数字については確実に実行性のあるものを上げてきているはずであると思っていました。

といいますのも、不安の声だけでなく、突き放すような声も当然あります。
あの人らはいくら赤字を積んでも給料変わらんしな、どーでもええんやろ。
勿論当事者はそう言われているのも分かっているはず、再度まだ公営企業で頑張りますと言えばどういう顔をされるか、何を言われるかも分かっているはず。

それでもこれを出してくるなら、それなりの覚悟を持っているはずじゃないでしょうか。
私はそう考えていました。達成できるよう努力します・・・そんな答弁を聞くまでは・・・

 

・これで最後のはず

私は、議会は執行機関でもないし、細かいことまでは分かりませんので、チェックを入れるのは当然ですけど、「これで頑張るっていうなら、やってみればいいじゃないの」と思っています。
よって、6億削減の実行性、令和9年を超えれば本当に大丈夫なのか、最後の線引きが必要ではないか。この3点だけ質問しました。

きちんと答えてもらえなかったので、しつこく答えをもらいましたが、6億の削減については達成に向けて努力する。最後の線引きについては数値化するとの答弁をいただきました。
流石にもうこれで最後だと他の議員さんは分かりませんが、私はそう思っています。
よって目標達成に向かって頑張って欲しいと思いますけど、やはり最後の線引きは必要だと思います。

経営形態を変えたからといって必ず結果がでるとは限りませんが、現状めいっぱいと考えるのが自然です。結局何十億もの負債は市民負担となるわけですから、いつまでもつき合っていくわけにはいきません。

 

・他に気になったこと

あと他に今回気になったのは、市長が事業を削ってでも病院には資金を入れないと明言したことです。医療水準を守ることを基準の一つとして外部委員に検討を求めたわけですけど、病院の赤字が解消しない限り一般会計から入れなければ持続的な経営はできるはずがありません。

この相矛盾することを言い続けてきて赤字を膨らましてきたわけですけど、この頑なに病院にお金を入れない姿勢であるのが「努力次第で確実に黒字にできるよ、頑張れ!」と促している、又達成できるものでなければ、病院経営を更に苦しくするだけですから。それは結局医療水準を落とすことにつながるはず。

だとしたら現在の機能を維持しなくても市が求めるとする医療水準は守れるということになると思います。

市民の生命を守ることが行政の最大の責務だと思いますが、仮に今の市民病院を維持しなければ市民の方が医療を受けられない状況になるというなら、私だったらやはりそこにお金を投入すると思います。

つまりその必要がなければ、こうして多額の債務を増やし続ける必要はありません。この「 医療水準を守る 」という言葉が一体何なのか気になりましたね。

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この記事を書いた人

赤穂市議会議員( 1974生) 山野商店・不動産営業・行政書士となんでも屋さんです。
よくわからないながらにネットを駆使し情報発信と意見集約に励んでいます!!

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