分からないことだらけの議会運営委員会と令和7年9月議会での一般質問:赤穂市議会

こんにちは 赤穂市議 山野たかしです。議会運営っていうのは本当に難しいと感じた一日でした。

まずルールがハッキリとわからないことが悩ましいですね。自治法、会議規則や委員会条例のように明文化されていれば「こうであればこう!」とピシっといけるのですが、まずこのようにルールが明確化されていなければ本当に難しい判断に迫られます。

例えば、先進的な議会改革に取組んでおられる議会では、質問通告が出されてから議員間で調整するところもあるようです。しかし、そもそも議員には発言権が認められていますので、ルールに則った上での発言は自由に行えるわけです。そうしたなか、調整と言う名の発言制限ともなれば反発が起きないのかと思ってしまうのですが、議員同士において事前のルールを定めていれば良いと言うことなのでしょうか・・・

このように少し深まると分からないことだらけなのですが、議員は良識を持って判断する(できる?)とされている為か最低限の事しか明文化されてない気がします。書いてないから何してもいいだろう、なんてことは起きない想定であるのでしょうか。

通告を訂正する権限は議運にはないらしい

さて、これだけ読んでも訳わからないと思いますが、今回の質問通告書において、個人名を出すことの是非について議論がありました。議論といっても委員長である私の判断において通告者に「質問の趣旨を変えない程度に訂正できないか」と、お願いしたのですが、断られてしまいました。

質問通告書は、議会運営委員会においてチェックしていますので、てっきり訂正する権限(委員会の判断のみで)もあるんだと思っておりました。しかし、どうもそうした権限はないようです。

今回は偶然本人さんが傍聴してらっしゃったので意見等聞くことができましたが、いらっしゃらなかったらどうなるのか?公序良俗に反する表現があっても訂正できないのか?それとも質問通告は、まず議長に提出されますので、不適切な通告は、まずそこでハネられるので議運には上がってこないといった建て付けなのでしょうか?一体誰に聞けばわかるのでしょうか・・・本当に疑問は尽きません。

まさに議会の良識が問われたのでは

今回の件においては、私の判断でさせていただいたとおり、いくら公文書で公開されている個人の氏名であっても質問通告に記載されるのは不適切であると考えております。これが議運を通ってしまったので議会のHPにも載りますし、議会報にも載って後日配布されてしまいます。そのことで更に人々の目にさらされてしまうことは明らかであります。

つまり、この起こるべき事実が本人にとってどうなのかといったことであり、今回の件は法的、制度的と言ったことよりは、その方に対する配慮そのものであると考えます。まさに前述した良識といったところではないでしょうか。

質問者においては、通告にその方の氏名を記載しなくても十分質問は成立しますので、やはり記載された方への配慮が優先されるべきではないかと考えます。まぁ議運に訂正権限がない限り、できることはやったと思いますので不甲斐ないですが仕方ありません。

名誉棄損に当たらない要件

理屈で勝負するならあまり気にしたことはありませんでしたが、こういったことも知っておけば勉強になりますね。名誉棄損に当たらない要件については次の3つを満たさなければなりません。

1,公共性:事実が公共の利害に関わる内容であること
2,公益性:その事実を適示した目的が専ら公益を図ることにあったと認められること
3.真実性:適示した事実が真実であることの証明があった場合
  (虚偽でも、真実と信じるに足る相当な理由がある場合)

目次

9月24,25日に行われる一般質問

通告書を役所に忘れてきたので後日更新いたします。(9/22追加)
一般質問は初日は10名、2日目が4名となります。

質問者の質問日は次のとおり

9月24日(水)  名前をクリックすれば質問項目(はしょってます)に飛びます。

1.井田佐登司2.前川弘文3.土遠孝昌
4.中谷行夫5.木下秀臣6.田渕和彦
7.松崎昭彦8.山谷真慶9.南條千鶴子
10.深町直也

9月25日(木)

1.荒木友貴2.家入時治3.瓢敏雄
4.安田哲

質問者の質問内容は次のとおり

1 井田佐登司

1.小中学校のトイレ整備について
2.新規事業の立案と事業化について

2 前川弘文

1.郵便局との包括連携協定による地域課題解決について
2.市民の安全・安心を守るための路面下空洞調査について
3.労働安全衛生規則の改正に伴う熱中症対策の強化について
4.地震火災対策として有効な感震ブレーカーの購入設置に対する支援について
5.RSウイルスワクチン接種費用の助成制度の創設について
6.市営住宅の承継要件の緩和について

3 土遠孝昌

1.幼稚園の年間給食日数の増加について
2.旧学校給食センター跡地の利活用について
3.市役所第2庁舎について

4 中谷行夫

1.福浦地区「鳴瀬川」に係る整備及び維持管理について
2.赤穂市文化会館の使用料減免等による利用促進について
3.アフタースクールの適切な運営について
4.空家及び特定空家の対策について
5.市民の寄り添う行政サービスの環境づくりについて

5 木下秀臣

1.赤穂市の人口減少について
2.花火大会について
3.赤穂市の農業について
4.赤穂市の観光について

6 田渕和彦

1.不登校生徒の学びの場の確保に向けた取組みについて
2.学校給食について
3.駅駐輪場の自転車盗難対策について
4.駅前通りからお城通りを赤穂義士のまちにふさわしい通りの再整備について

7 松崎昭彦 

1.高齢者が安心して生活できるまちづくりについて
2.障がい者の家族が抱える課題について

8 山谷真慶

1.市議会議員選挙に関する菅原真樹氏の異議申出に対する事務処理について

9 南條千鶴子

1.空き家対策について
2.ペットの災害対策について
3.救急体制の充実強化について
4.5歳児検診の実施について

10 深町直也

1.福浦採石場跡地埋め戻し計画の変更について
2.災害時の避難所となる学校・公民館などの空調整備について
3.7月開始の高齢者へのバス運賃助成について

11 荒木友貴

1.赤穂市版土砂埋立て等の規制に関する条例制定の必要性について
2.将来を見据えた新たな図書館運営の検討について
3.自治体DXの推進について
4.審議会等の在り方と市の総合計画等の再定義について

12 家入時治

1.赤穂の魅力を発信するキャッチフレーズの策定と取組みについて
2.赤穂観光大使のあり方と活用について
3.福浦産業廃棄物最終処分場建設計画に対する今後の対応について

13 瓢敏雄

1.観光道路から瀬戸内海がみえるような整備をしてもらいたい
2.赤穂城天守台について
3.巨岩・巨石の麓の安全性について
4.赤穂大橋東詰の仮設転落防止柵について

14 安田哲

1.金利のある世界における財政運営について
2.養育費の確保に向けた取組みについて
3.上下水道の地震対策について

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この記事を書いた人

赤穂市議会議員( 1974生) 山野商店・不動産営業・行政書士となんでも屋さんです。
よくわからないながらにネットを駆使し情報発信と意見集約に励んでいます!!

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