厳しい上半期の経営状況の赤穂市民病院、でも改革方針が一定でないのはなぜ

こんにちは 赤穂市議 山野たかしです。

市民病院関係者におかれましては、経営改善へ向けての日々の努力に敬意を表します。しかしながら、その努力は必ず報われるとは限りません。企業経営とは、本当に難しいものであると感じております。

今年の代表質問では市民病院への質問をこう書きだしましたが、今日の委員会での上半期決算では、この現実をつきつけられる数字となりました。

病院関係者においては日々経営改善にむけて本当に努力されていると思います。それが数字として表れなくてもあとは上の判断ですから責めれるものではありません。原因としては患者さんの減少が止まらないようで、決算の数字としては、かなり厳しいものですね。

年間最終見込みでいうと11億程の赤字とおっしゃってましたが、休床保障2億、一般会計繰入3億の5億が入ってくそれなの!!・・・と単純に思いましたが・・・

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コロコロ変わる経営方針に声が大きく?

さて今回の委員会では先に書いた通り決算状況においては責められるものではありません。しかし別の件でかなりヒート。イライラしていたのは分かりますが声が大きくなっていたのは分かりませんでした。委員会が終わってから他の議員さんから「大きな声でえらそうに・・・」と言われてしまったので反省です。しかし熱くなることがあるのは本気の証拠。勘弁してください

今回何が気になったかというと、改革方針がコロコロ変わることです。
以下曖昧な記憶の中の話なのでフィクション的読み物としてみてくださいね

経営改善計画とは

市民病院は17年連続赤字。現金がなくなり毎年度一時借り入れでしのいでいました。一時と言っても本当に一時ではなく積みあがっていき、地財法の資金不足比率にひっかかって現在「令和2年を基準として令和4年から9年まで約30億を改善していこう。もし2年連続で毎年度の改善目標額を達成できなければ経営形態変更を検討する」という計画をすすめています。

コロコロ変わる改革方針

休床保障

当初計画を立てたときにはなかったものです。「コロナによる休床保障はその改善額に入れない」なんて管理者さんがおっしゃってましたが、外部の委員会から入れるべきと言われたからだと思いますが入れることに。
自分で尋ねたのでよく覚えています。

一般会計繰出金

一般会計からの繰り出しについても、「市の繰出し基準は最初、経営努力の結果によって入れる。そうでないと無駄金になるから。」なんて前の副市長がおしゃってました。議場で聞いたからよく覚えてます。

だが今の繰出し基準はどうなっている?と尋ねましたが現副市長はハッキリ答えませんでした。終わってから他の議員さんに聞いたら改善状況に関係なく全額入れるとなっているそう。

知りませんでしたが、ここも変わっていました。まぁ年度の改善目標達成額を繰越しにしたので考える必要がないといったところだったんでしょう。
しかし今回の質疑では、一般会計から入れるのはおかしいなんて言ってなくて、基準はどうなっているのかと聞いただけなのになぜ答えないんだろう。

経営形態変更の判断は

当初計画になかった想定外の休床保障が入ってきて、その年度は大きく改善しました。しかし休床保障は永続的に続かないので「休床保障が入ってきて大幅に改善したが、経営形態変更を検証する目標達成はあくまで単年度で判断するのか?」というふうに聞いたと思います。そうしたら「この計画は財源不足解消が目的なのでトータルで考えます。」とか答えていたはずなのに今日の委員会では単年度ごとに考えますと変わっていました。

これは確か以前この委員会で尋ねましたね、前の事務局長が答えてくれたと記憶しています。トータルだから単年度の目標額をクリアした額は翌年度に繰越していたのではないのか、最初から純粋な単年度決算で考えるんだったらそんな作業必要ないですよね。

たった6年の計画ですから、当然ほぼ毎年度目標額をクリアしなければならないし、達成すればトータル目標もクリアに決まってますから。

しかもですよ

しかも単年度で判断するという理由が、「一般会計から入れるお金が無駄になるから」なんてことをおっしゃってましたね。だったらなぜ最初の方針を変えて改善状況に関係なく一般会計から繰入れするの?3億も

この計画はおかしぃなぁと何度も思いながら、この場合はどうするの?っていうのは確認してきたはず。どんな答えでもそうですねと温かく見守ってきたと思っていただけに余計声が大きくなるのも仕方ありません。

そもそも休床保障が入ってきたから計画達成が見えてきたので確実にクリアするために30億との足らずを一般会計から入れようとしたんじゃないのか。いけそうになくなったとたん今更無駄とか言い出すのが全く理解できません。

私の試算では昨年の決算を繰り返すだけでクリアしていましたが、そもそもこれでR9を迎えても今後持続可能な経営基盤が作れたと言えるんだったんでしょうね。

勘違いしてたらごめんなさい

振り返っても筋は通ってるし、他の議員さんも以前聞いてたよねと覚えてくれているし、記憶は幾分残っているので間違ってないと思います。ただ、最近思い込みでよく間違うことがあるので自信がありません。

時間のある時に議事録ですべて確認するしかないなぁ。間違ってたらヤイヤイ言って申し訳ないですし・・・
その場で気にせず「議員さん間違ってまっせ!」って言ってくれればいいのですけどね・・・

ただ、合ってようが間違ってようが市民病院の経営状況だけがすべてですから、もう2年連続ただそれだけですね。しかしもう一ついうなら、これが事実ならこの委員会なんて完全に形骸化してますよね。

他でも

似たような話で、上下水道の在り方委員会では「こんなんなるまで議会で何もいわなかったのか」という意見があったと聞きましたが、おそらく議会で指摘してないことなどほとんどないと思います。水道料金なんて私は前の前の水道ビジョンのときに改定すべきだろと言ってます。言ってどうなったかは説明の必要もないですよね・・・

しかしなぜ市長の責任だと一般の人は言わないんだろう。議会は身近な人たちだから言いやすいのは分かりますが、行政の仕組みからすると議会は指摘するまでが仕事で、やるならないは市長部局で判断してますよね・・・また市長が議案で出してきて議会でけったなら完全に議会のせいといえますね。

まぁ病院なんて典型例じゃないですか。私なんて資金不足比率なんて国の基準があって良かったなぁと思っています。このようにどこかで歯止めがかかる仕組みは悲しいかな必要ですよね

あと当然市長部局も予算の制限もありますから提案すべてを出来るはずはないので、そういった場合は説明責任の話になりますよね。それを納得できる人、できない人で受け止め方が違うだけの話ではないですか。

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この記事を書いた人

赤穂市議会議員( 1974生) 山野商店・不動産営業・行政書士となんでも屋さんです。
よくわからないながらにネットを駆使し情報発信と意見集約に励んでいます!!

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