議会の判断は?人口比率と投票率が高い世代がすべてなのか

こんにちは 赤穂市議 山野たかしです。

最近首長選でとある流れがありますね。絶対といわれる候補者がコロナ5万円給付を訴える候補者に敗れている件です。

・愛知県岡崎市

愛知県岡崎市ではコロナ5万円給付を訴えた市長候補者が当選しました。その背景は分かりませんが、当選したからには公約通り5万円給付を実施すべく動いていたようです。

市民全員へ給付すると196億円必要になるそう。
財調から81億円、施設整備の基金から残りを崩して予算化するようですが、これら基金をつぶして財源にあてると、ほとんどからっぽになってしまうようですね。毎年財調を40億円取り崩して予算を組んでいるようなので、次年度から大変なのは誰でも分かります。

 

結論からいうと5万円給付の議案は否決されました。市長選で示された民意は議会で拒否られたわけです。私でも当然反対なのですが、市民はどう思っているのか気になりますね。
選挙では将来の安定よりも目先の5万円を選んだわけですが、実際そうなってたら市民はどう思うんだろう。そんなん知らなかったと人のせいにして逃げるのでしょうか。それとも受け入れるんでしょうか。

市長が公約の全市民一律5万円給付 市議会が否決 (NHKニュースより)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201118/k10012719221000.html

 

・一方丹波市では

一方丹波市は現職市長が選挙戦においても批判していたようで、市民の方も認識はしていたと思いますが、5万円給付を掲げた候補者が当選しました。
必要な額は32億円。財源としては新庁舎建設費用24億円からまわすようですね。こちらは選挙が終わったばかりなので議会の判断はまだのようです。

5万円給付公約に兵庫県知事苦言 当選の新丹波市長 ( 東京新聞より)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/68971

 


赤穂市でも給食無償化を訴えて現市長が当選したわけですけど・・・
他市を見てると選挙で示していたわけですから「財調がなくなろうがやればいいのに、それが民意だろ!」と無責任なことを思ってしまいます。ということは赤穂市でもやればよかったのかなぁと最近よくわからなくなりますね。

しかしバラマキで票が取れればこんな簡単なことはありません。最後は議会で否決されたからできませんでしたで済めば誰でも市長になれますし、なんの責任もありません。

選挙ですから多少のリップサービスは必要なのでしょうけど
アリバイ作りに利用されてしまう議会の責任ってなんでしょう・・・

 

悩ましい現実ですけど、何かこの文がしっくりきましたね

二元的代表制は、もともと、特定の首長を選んだ民意と、議会議員の構成現われた民意がずれることがあることを前提にしています。本質的にはそんなに安定している制度ではないのです。ですから、馴れ合わず相互に牽制しあいながらも、よりよい自治体の意思を確定し実施するために折り合いをつけ自治体運営に停滞をもたらさないようにしていかなければならないのです。これこそが、議会議員と首長の双方に問われる政治的なセンスと力量の問題になるのです。
自治体議会議員の法的な位置づけと議会改革に向けての視点より

 

市民に問うとき必ずその結果は正解とされるわけですけど、音喜多さんは、「高齢者の比率がこれほどまでに増えてきた・民主主義社会が当初想定していなかった事態を乗り切ることはなかなか困難ではないかと思います。」とまとめていますが、選挙に問うと人口比率の偏りによって世代間の公平性が歪められるということであろうと思います。「誰もが、子供達のためといいながら」というのがセンシティブですね・・・

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この記事を書いた人

赤穂市議会議員( 1974生) 山野商店・不動産営業・行政書士となんでも屋さんです。
よくわからないながらにネットを駆使し情報発信と意見集約に励んでいます!!

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